8月11日(火)わんぱくキャンプ3日目「水を楽しむ日」
わんぱくキャンプ3日目。
6:00起床。6:30朝の集い。
7:00健康チェック、振り返り。
昨日より振り返りや作品制作がスピーディーになり、早く終わった子どもたちは、今日から「朝の読書タイム」。
スタッフが1人2冊、小学生に読んでほしい本を持ち寄ったASOKEN文庫の中から気になる本を選んでの読書タイムです。
朝からしっかりご飯を食べて、待ちに待ったカヌーに出発!
自分達でカヌーを運び、インストラクター6名によるカヌー講座のあと、いよいよ一人一艇ずつカヌー実践。
ダムを利用したカヌー教室は、広くて森に囲まれていて気持ちいい湖面でした。
上手に漕げなかった子も、すぐにコツをつかみ、湖面を滑るように漕げるように。
水かけをしたり、競争したり、湖の向こう岸に行ってみたり。
思い思いに楽しんでいました。
交代でカヌーに乗る間、待っているチームは、「ペタンク」というヨーロッパの遊びと一本の綱を使っての「スラックライン」に挑戦。
こちらも子どもたちののみこみは早く、自分達でルールを作って楽しく遊んでいました。
山や湖の綺麗な景色を見ながら、木陰でみんなで食べたお弁当もサイコ‐でした。
たくさん遊んで、帰りのバスは全員爆睡。今日もよく遊んだねー。
キャンプ場に戻り、
今日はひとつの山場プログラム「わんぱく夏祭り」について、みんなで考えます。
私たちスタッフは、テーマと役割だけを提供し、あとは子どもたちに主体性をもって進めてもらうことをサポートします。
「明日、みんなで夏祭りをします。お客さんは今のところスタッフだけ。
さあ、どこからどうやってお客さんを連れてくる? 来てくれたお客さんに楽しんでもらえる夏祭りはどんな夏祭りだろう?」
「みんなには必ず何か担当してもらいますが、今から全体を統括する実行委員長、お客さんを集めるプロモ-ションリーダー、楽しんでもらえる内容を考える出店リーダーの3名を立候補で決めたいと思います。やる気があれば年齢学年は問いません。」
・・・それぞれの役割に立候補者があらわれ、みんなの前で自分がやりたい理由について演説をし、その後、投票が行われました。
年齢学年関係なく立候補してくれた子どもたち、一生懸命演説を聞き、真剣に投票する子どもたち。
勝ち負けはよくない、みんな平等という風潮とは違うのかもしれませんが、選挙で選ばれる、選ばれないという結果も含め、一歩前に出るリーダーシップ、そのリーダーを支えるセカンドリーダーシップを子ども達に感じてほしく、わんぱくキャンプでは毎年何らかの形で選挙を行います。それが「あほになれ」のひとつの表現方法だと思うからです。
毎年、落ちるかもしれない、みんなに認められないかもしれないという不安を乗り越え、一歩踏み出すその勇気と、自分のためみんなのために何かをしたいという一生懸命な気持ちに感動します。
前に出ることが恥ずかしいことではなく、失敗してもチャレンジすること、一歩前に出る勇気に意味があること。また、立候補しなかった人もどんな関わり方でもいいからその勇気を支えることの大切さを私たちスタッフはずっと伝えていきたいと思います。
選挙の後、「プロモーションチーム」「出店チーム」にわかれ、何をどうやってするか、必要なものはなにか話し合い。
この時間帯、スタッフは見守るだけで仕切らないことを決めているので、子どもたちの自主性、積極性が発揮され、色々な意見が出たり、脱線したり、気まずくなったりを経て、それぞれの役割分担が決まっていきます。
こういうときの団結力やワクワク感でのキラキラした表情は何物にもかえがたい素晴らしいもので、私たちスタッフも嬉しい限りです。
ただ、まだまだお祭りの打ち合わせも第一段階。
色々な意見が出ては中断し、また別の意見に引っ張られて…の繰り返しです。
がんばれリーダー!!がんばれ実行委員長&副委員長!!がんばれみんな~♪
お祭りの打ち合わせ第一弾を終え、3回目の野外炊飯。
まだまだ目標時間が守れず、役割分担もグダグダしがちなプログラムですが、一歩づつ、一歩づつ。
野外炊飯中に夕立がやってきました。
テントの中や屋外で聞く夕立の音はいつもの雨の音より大きく感じます。
雨のにおいがするね、涼しくなったね、と子どもたちも夕立をそれぞれ感じていました。
今日は朝から何回か「時間の大切さ」について、子どもたちと話す機会がありました。
楽しい時間とチームで協力して何かをやらなければいけない時間のメリハリ。守らなければいけない時間。時間はみんなに平等にあるもの。
大人の私たちもついついルーズになりがちな礼節やルールを、子どもたちと一緒に改めて考えています。
夕飯のときに、一人の子が「お家に帰りたい」と泣きだしました。
「えー帰りたくない~」という子、「そうだよねー私もお母さんに叱られたくなっちゃった」となぐさめる子、一緒にがんばろうという子、逆に厳しい言葉を投げかける子、何事もなかったかのように話しかける子、笑わせようとする子…。子どもたちの精一杯の優しさが伝わりました。みんな優しいね。ありがとう。
夕飯後の入浴タイムは、礼節(入浴のルール)を伝える場でもあり、スタッフと子どもたちとの大事なコミュニケーションの場でもあります。
学校であった話、おうちの話、友達の話…色々聞かせてくれますが、今日は湯船につかりながら、お祭り選挙の話しになりました。
自分はどういう思いで投票したか、どんなお店にしたいか…等々、子どもたち一人一人、しっかり考えていることに感心しました。
最後はほかのお客さんがいなかったので、みんなで湯船で泳いで(ホントはやっちゃだめ!)水かけっこをして(これもホントはダメ~)終了。
初日に伝えた「髪の毛は湯船につけないこと」「濡れた身体のまま脱衣場を歩かないこと」を低学年の子もしっかり守っていて、髪ゴムを忘れたりタオルを忘れると、お互いにフォローしている様子。みんないいなぁ。
毎夜、ゲストリレーション、マネジメント各チームは、子どもたちの状態、明日のスケジュール、サポート体制などMTGしますが、このキャンプは本当にスタッフの自責力、包容力、行動力、対応力…色々な力に助けられています。
わんぱくキャンプは1週間思い切って送り出してくれる保護者の皆さん、楽しんでくれる子どもたち、自責力の強いスタッフ、応援してくれる多くの人たちに支えられていることをいつも実感します。ありがとうございます。
楽しいキャンプの最優先事項は、とにもかくにも安全第一。
子どもたちもスタッフも明日に備えておやすみなさいー。
明日はいよいよお祭りの日。
みんなで楽しいお祭りができますように。