2011.8.13

わんぱくキャンプ 5日目 地元交流の日

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6時起床
【6時15分 朝の集い】
・少林寺体操
・あそけんソング
今日のオキテは・・・
●班長  人の話を聞く、聞いていない人がいたら教えてあげる
●副班長 メリハリをつけて行動し、人の話を静かに聞く
●生活  整理整頓・ごみ拾い
●食事  ご飯を食べすぎない。残さず食べる

朝食は、うどん・りんご・キャベツとソーセージ炒め
みんなでお揃いの「あほになれ」Tシャツを着て、いざ出発~!!

【7時50分 バスで東平庵へ】
道中、午後の訪問交流3コースの案内を行い、各自の希望でグループ分けをしました。
ボランティアガイドの宝さん(おいちゃん)と小林さん(まっちゃん)に、子供たちから、あそけんTシャツをわたす。早速着替えてくださるお二人。
東平庵には、去年、わんぱくキャンプで行った発表会資料が飾ってあり、廃線敷ハイキングで来ているひとたちが見ていると聞くと嬉しいような、恥ずかしいような・・・

【廃線敷ウォーキングスタート】
今も残るキロポスト、信号機、基準点、線路など、その使われ方や意味を教えてもらいました。振動を吸収しやすい角石のうえをてくてく。
昔、列車が走っていた証を次々に見つけていく子供たち。
「これなんだろう?」
昔の線路のカーブを調整する基準石の数を数えている子に、信号機のサインの意味に興味津々な子。
土砂くずれを防ぐ防備林ケヤキ林をみて、「どうやってかくの?」と聞いたり、「赤ケヤキ・黄ケヤキ・青ケヤキ」の早口言葉をしたり、楽しく歩きました。
最初は「えー歩くのやだぁ。足痛い」と興味のなかった子も、途中から興味津々、話を聞いたり、質問したりしていました。

【11時 けやきの森にて昼食】
気になるおにぎり弁当の中身は、おにぎり(ごま・しそ)・魚肉ソーセージ・チーズ・1本きゅうり。午後の交流訪問チームごとに集まり、おひるを食べながら、みんなでどんな質問をしようか考えました。
森林浴のマイナスイオンに、きゅうりの丸かじりの音が癒されます。

【12時 お宅訪問】
3つのコースにわかれ、それぞれのお宅へ車で移動。

●名九鬼・降幡さん
明科地区で唯一のたばこ産業従事者の降幡さんは91歳。今は、犬と2人暮らしだそうです。
山の中の細くて薄暗い道を抜けたところに、一面のたばこ葉っぱ畑がありました。なんと3670本もあるそうです。
たばこは、背がどんなに高くなっても、22~23枚の葉っぱでそれ以上は増えないこと。
下の葉っぱより、上の葉っぱのほうが、ニコチン含有率が高いこと。
いろいろなお話とともに、干したたばこの葉っぱを見せていただきました。
子供たちがイメージできるたばこと、葉っぱがなかなか結びつかない様子。
お話をきかせていただいたお礼に・・・というか、逆に子供たちにとっては、本当に貴重なたばこ葉の採取をお手伝い。
1枚5円~8円という貴重なたばこの葉っぱをたくさんとらせていただき、本当に感謝です。
91歳現役・たばこ葉を作ることが生きがいの降幡さんは、きらきらと目を輝かせて、お話をしてくださいました。
子供たちもそんな降幡さんの話に引き込まれ、山奥でどんな生活をしているのか、戦争にいった時の話など、いろいろ質問していました。
熱中症対策に水分補給はさせていましたが、わざわざ冷たいお茶や氷菓を準備していただき・・・本当にありがとうございます。
そのあと、御嶽神社へ。
普段滅多に見られないお堂をあけると・・・そこには2メートルぐらいある大きな神様が2体。びっくりしつつ、厳かな雰囲気の中、1人づつお参りし、お札(おふだ)をわけていただきました。また、夢がかなうと言うお堂で真剣に夢宣言もしました。

●東平庵・宝さん
たばこ産業の話や寺子屋の話。昔、生活がたばこ産業で豊かになったころ、東川手音頭ができた話。(なんと宝さん自ら歌ってくれました)
お話を聞いたお礼に、なすときゅうりの収穫をお手伝いさせていただきました。
(収穫を手伝ったというか、みそをつけて食べましたといったほうが正しいです・笑)
なすもきゅうりも、とれたてはトゲがあることを初めて知り、子供たちはみんなビックリ!
スーパーで買うきゅうりより、みずみずしくておいしいのは、水分の多さがヒミツと教えてもらい「こんなおいしいきゅうりたべたことないよーー!!!」
その後、午前中、廃線敷ハイキングで通った道に鉄道が走っていた頃のビデオ上映。
電車でGO!のように、運転席からの映像なので、さっき歩いた風景もそのまま映り、ここに本当に列車が走っていたんだ!と実感しました。
「あつ!ここさっき歩いたところだよ!!」「ほんとだ~」

●小芹地域・熊井さん
熊井さんの先祖は、武田信玄の部下の部下。落ちのびて山あいに隠れ住んだそうです。
子供たちも興味津々。
まずは樹齢800年の大きな「ケヤキ」を見ました。
長野県安曇野市指定の天然記念物ケヤキを前に「800年前って想像できないね」。
次に「道祖神」のお話を聞きました。
地域から悪い病気・災いをよけるために作られている道祖神。昔はお祭りの道具を子供たちが作っていたけれど、今は高齢者が作っていることが多いとか。
「神楽殿」は薬師堂でお参りする傍ら、如来様を奉じる目的でつくられましたそうです。舞台が大きく回転する珍しい設計になっています。
今は動かない廻り神楽舞台を子供たちが理解できるように、熊井さん自ら「廻り舞台のジオラマ」を作ってくださっていました。本当に本当にありがとうございます!!!
ジオラマで舞台を下からのぞくと、子供たちにもとてもわかりやすかったようです。
その後「本堂」へ。
口承伝達で伝わってきた文化についてのお話も聞かせていただき、無形文化財は、結局「人」がいなくてはつたわらない、と熊井さんに教えていただきました。
いまだに傾いている本堂(丸い物をおくと転がって行ってしまうことを実験)は、200年前の大きな地震のせいだとか。
その災害の鎮守の意を込めて、薬師様を祀り、その際「目」をまつったことがきっかけで、以来「め」の絵馬のようなものに願いを込めて祈願するのだそうです。

戦争のときのお話もしてくださいました。
空襲にそなえ、壁を黒くしたりした話や、外国人からものをもらうと「負けてなお卑しくあってはいけない」と怒られた話。
わかりやすいお話の数々に加え、数珠をさわらせていただいたり、蝶のコレクションを見せていただいたり…。子供たちはわかりやすい沢山のお話を理解し納得しているようでした。
お話を聞かせていただいたお礼にじゃがいも掘りのお手伝いも。
アンデスという品種のじゃがいもを1人1回、スコップで掘らせていただきました。
みんなで掘る順番を考え、小さい子から順番にまわしたので、小さい子は嬉しくて本当にニコニコでした。
このじゃがいもも、結局いただいてしまい(-_-;)、夕飯時、ホイル焼きにして食べました。甘くてホクホクでおいしいーーーーー!!!

【14時30分 東平庵から天平の森へ移動】
みんなバスの中では、自分たちのチームだけが知っている話を小出しにしたり、自慢しあったり。
お世話になった方々にぜひ手紙をかこう、という話にも。
熊井さんチームのみんなは「みんなの宝払いでお堂の改修工事でもする?」というスタッフのフリに「僕は校長先生で」「私は漫画家」「野球選手」「ママと同じ美容師さん」など1人1人が答えていました。その場では「特にない」と言っていた子も、あとでこっそり「実はおまわりさんがいい」と教えてくれました。

天平の森に到着して・・・
●後片付けをちゃんとやることを促そう その1 
干してある水着を各自取りこむ

●後片付けをちゃんとやることを促そう その2
干してある寝袋を各自取り込む

【15時30分 グループワーク】
夜の発表会のため、グループワークに入ります。
歌でも、ダンスでも、紙芝居でも、劇でもなんでもありの発表会ということで、各チーム模造紙にいろいろ書いたり、練習をしたり。
それぞれのチームがお互いを見ないように、見られないように必死な姿がほほえましかったです。

【16時40分 飯盒炊飯】
●後片付けをちゃんとやることを促そう その3
●かまどをきれいにする

恒例の飯盒炊飯。昨日までのリベンジ・火つけにもえる子供たち。
スタッフにいい薪の置き方を教えてもらい、薪置き・火つけ。
うまくできなくて、何度もやり直して、ほかの子供の飯盒が出来上がるころ、ようやく火が付いた子も。
そして、初めて火つけに成功した子も!!!
みんな火がちゃんとつけられて、本当におめでとう~!!!

【18時 夕食】
ごはん・煮込みハンバーグ・サラダ。初の火つけに成功した2人は、みんなからお祝いされ、うれしそうに、得意げに飯盒のごはんを食べていました。
今日はみんなごはんもうまく炊け、50個のハンバーグもあっという間に終了~。
熊井さん宅訪問でいただいたじゃがいもを焼いたものと、ハンバーグのデミソースが絶妙なマッチングー。
今日は初の「全員の飯盒のごはん完食!!」
飯盒からごはんを掻き込んで食べている子も。
飯盒で顔が見えないよ~(笑)すすで顔が黒くなってるよ~(笑)

【19時 発表会】
宝さんと小林さんも見に来てくれました。
・樹齢800年のけやきの木を主人公にして、今日見たことを朗読劇で発表した熊井さんチーム
・クイズ形式の宝さんチーム
・漫才をフリにクイズで発表した降幡さんチーム
「今日、山の中を歩いていたらきれいなお姉ちゃんにあってねー」「91歳のおじいちゃんだろっ」
どのチームの発表も面白くて、大笑いして盛り上がりました。
最後に、宝さんと小林さんが「東川手音頭」を歌ってくださいました。

入浴・一日の振り返り寄せ書き・就寝。

夜のスタッフミーティングでは、1人1人の子供の「ここまでの成長と、もうワンステップバックアップするとしたら」というテーマで話しあい。
リーダーシップをどんどんとることができるようになった子は、肩書のない自主性のリーダーシップを。
ムード-メーカの子には、自分をみてまわりが楽しいだけでなく、まわりも巻き込めるようなサポートを。
知っていること、体験していることは前にでてできる子には、イメージできないことにチャレンジできるバックアップを。
初めて親元を離れ、何でも初めて尽くしの子には、1週間わくわくして楽しかったと自信をつけるもうひとおしを。
1人1人について話しながら、あらためて1週間の成長の早さにびっくりです。
わんぱくキャンプも残すところ2日。
最後まで気を抜かずに思いっ切り楽しみたいと思います。

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