2011.11.19

オーストラリアサザランド研修 その5

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11月18日 昨日とはうってかわって爽やかないい天気。

今日も、朝、6時半から、ホテルに隣接している海辺を散歩。
海では、朝早くからサーフィンしている人、泳いでいる人、ライフセーバーの練習などしていました。

今日は、SES(STATE EMARGENCY SERVICE)災害ボランティア視察。

運転免除が取得できる16歳以上なら、年齢問わず、誰でも参加できるボランティア(犯罪歴があるかどうかだけチェック対象)

何か災害が起きると、警察や消防と連携をとり、何人必要か、どういう人が必要か、どんな機材が必要かをプランニング・連絡をとりあうようになっている。

このセンターは現在、17歳~75歳までの110名(うち50%は女性)が登録し、本業とうまくやりくりをして、24時間シフト制でつめているとか。
学校やカンタス航空なども、このSESボランティアを推奨していました。

毎週水曜日、18時~トレーニングを行い、主に、洪水、山火事(消火ではなく食べ物を届けたり救助をヘルプ)、ストーム、津波に備えているようです。
夜中3時の出動が多い・・・と。
もちろん無償です。

はっきりと、ボランティアに対する心構えが違うなぁと思いました。
誤解を恐れすにいうと・・・日本で、ボランティアというと・・・時間とお金に余裕がある人がやる、暇な人がやる、お節介な人がやる、ボランティアしていてえらいねぇ(半分感心、半分揶揄)といわれる、お金にならないからやるのはバカらしい、自分のことが精一杯で人にかまっている余裕はない、ボランティアだから責任はもちたくない・・・みたいな部分があります。(私もボランティアをしている身で、あくまでも誤解を恐れずに言っていますのでご了承ください・・・)

でも、ここでは、ボランティア=当たり前。
本業以外に4つも(ライフライン命の電話・ブッシュウォーク迷子救助・救急車・災害)やっている方もいました。

誰かを必要とし、誰かに必要とされる。
ここでは、ボランティアは特別なことではなく、当たり前な日常でした。

午後は、TAFE(Technical and Futther Education)視察。
全国的規模の職業訓練校です。
ここNSWの学校は120年の歴史。

クラスは最少8名から、スタッフ5000名、生徒は延べ73000人。
生徒のうち89%はパートタイム学生(朝から晩まで勉強ではない)、8600人は1日~2日TAFEで勉強をし、残りの日は会社で仕事をするそうです。
41%は英語圏ではない生徒さんで、ここのTAFEだけで、129の言語が話されているとか。まさにメルティングポットです。

ちなみに図書館にあった日本語学習の本は・・・うらしまたろう、きんたろう、かぐや姫、司馬遼太郎でした。なんでこのチョイスなのかなぁ。

生徒はVocational(若い人・これからなにをするか探す人)・Enterprise(会社から派遣される人、転職したい人など、スキルを身につけたい人)・Tertiary(大学に入る前にステップアップしたい人)など。
オーストラリアで、高校卒業したら大学進学が一般的ではないので、日本でいうと、専門学校、求人中の職業訓練校、会社内のOJT、職業給付金がすべて一緒になった感じです。

障碍者、アボリジニ(原住民)はフリー、シングルマザー、求職中の人は補助あり。
・・・その代わり、オーストラリアではない人たちの授業料が・・・驚きの高額でした(-_-;)

ここでオーストラリアにおける女性の認識・尊厳についてもお話をききましたが、これはまたあとで。

夜は、世界遺産のオペラハウスでバレー MERRY WIDOWを観ました。
5つのホールで年間4000もの公演が行われているオペラハウス。
開演前の(閉演後も)オペラハウス近辺は、すごい人の渦。思い思いに楽しんでいる様子でした。
それにしてもシドニーは東京より物価が高い。
たとえば、水1本が平均3ドル(240円以上)。600mlだけど。ビールと同じ値段です。
シドニー在住の日本人が、東京に帰ってくると、物価安いなぁって思うと言っていたのもわかる気がします。

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