【6時半 朝の集い】
●ボールを使い、みんなのキャンプネームコール。
●あそけんソング「思いっきり出会おう」
●げんこつ体操
●MVP発表
昨日のMVPは「困っている人を助ける」テントたてや飯盒炊飯で年下の子をとてもよく見
ていた子が受賞。
バンダナ留め授与。
(バンダナなんていちいちめんどくせーよー、と言っていたのに、なぜかお風呂からあがっても
律儀にバンダナをしている豹変ぶりがとてもわかりやすい!!)
●チクサクコール♪
【7時半 係会議】
【8時 朝ごはん】
・オープンサンド(パン・目玉焼き・ハム・チーズ・バナナ・チョコ・ジャム)
・ミネストローネ
今回はたくさんおかわりをする男の子が何人かいて、その子にひっぱられるようにみんなもおかわりをしてくれます。
(ごはん2合ペロリ、とか、パン6枚とか・・・あの細い身体のどこにはいっているのでしょう?笑)
そして・・・
「実行委員長立候補演説」
9名の実行委員のうち、8名が立候補。
みんな思い思いに考えた「私が・僕が森あそび実行委員長になったら」の演説をします。
「森と遊び、みんなと遊ぶ一日にしたいです!」
「みんなが笑えば楽しくなるから、笑顔の一日にします。」
「怪我のないよう安全に遊びます。」
「森とも友達とも仲良くなりましょう。」
などなど、1年生から6年生まで、7名の演説はどれも素晴らしく、もしかしたら、今の政治家より真剣に「やりたい!!」思いがあふれていた気がします。
1人1票 実行委員長になってほしい人の名前とその理由を書いて投票&結果発表。
実行委員長就任あいさつ。
【9時 グループワーク 各係からの連絡】
●前の日の振り返り:がんばったこと・ホントはもっとがんばれたこと
●今日がんばりたいこと
「今日のオキテ」は・・・
班長「話を聞く。聞いていない人がいたら教えてあげる」
副班長「メリハリをつけて本気で遊ぶ」
生活「整理整頓・ゴミ拾い」
食事「いただきますとごちそうさまをきちんとする」
●日記
ここで体調不良でお休みしていた子供が1人合流。
【10時 クラフト】
木をのこぎりで切り、思い思いのネックレスやストラップをつくりました。
木の自然な形をいかしたり、細かな細工をしたり・・・。
なかには大人の腕ぐらいある大きな木を何十分もかけて切った子も。
1回も代わってほしいとか、休みたいとかいわずに、真っ赤な顔に汗をぽたぽたたらしながら切り続けている姿は真剣そのものでした。
★森の実行委員会主催ゲーム1「草相撲」
1人5本、強そうな葉っぱを探し、中でも最強の1本を選んで草相撲団体対決。
グーチームの勝利。
1年生男子、2年生女子、4年生男子の3人が、実行委員として仕切っていました。
★森の実行委員会主催ゲーム2 「ドッジボール」
4年生男子、3年生男子、女子が運営。
ロープでコートを作り、低学年・中学年・高学年別ルールを発表。
力の差があるところを考慮したルールがなかなかグー。盛り上がっていました。
【12時 お昼】
今日はお好み焼き
1人3枚平均(普通のお好み焼きの1枚分)。中には1人で8枚食べた子も。
口のまわりがソースだらけなみんなの顔がかわいい~。
食後に一発芸大会開催。
★森の実行委員会取材ゲーム3 「草に愛を叫ぶ」
6年生女子、4年生男子、1年生女子が運営。
実は、昨日の実行委員会ミーティングで一番運営したい、と人気だったのが、このゲーム。
草に向かって愛を叫び、審査員3人が声の大きさや感情の込め方によって得点をつけるというゲームらしいのですが・・・。
まず、有志がお手本を。
森(草)にむかって「この思いを伝えたい。大好きだー。あふれる思いを言葉にすると大好きとしかいえない」ドラマチックな気持ちを伝えます。
盛り上がる子供に「恥ずかしいからやりたくないーー」という子。
ここまでは全員参加していたゲームに異変が生じます。
実行委員はなんとか全員でやりたい、と一生懸命方法を考えていました。(スタッフは手も口も出さず見守ります)
1人でやりたくない、という子のために、3人まで一緒にやってもいいというルール変更。
さらに、○点満点中、○点以上を合格として、作ったクラフト作品をプレゼントするという特典つき。
やりたくない子への働きかけと、同時に盛り上がっている子への気配り。
試行錯誤しながら、全員で楽しむという目標にむかってけなげに頑張っていました。
自由度が高いこのプログラムの中で、個人の主張やここまで3日ためてきたストレスなどが表に出てぶつかりあい、また、それによって、協調性、共感性などが濃い関係性がうまれはじめました。
泣くことも、大きな声を出すことも、イヤだということも・・・ずべて大事な感情表現だと思います。
大人がすべてを管理することで、大きなぶつかりあいもなく、和やかに過ごすこともできると思いますが、今回は表面的ではなく「真のコミュニケーション」をテーマにおいていることもあり、すべてを「森の実行委員会」にまかせ、私たちは危険管理のみに徹しました。
途中、本当に何度か介入しようか迷う場面もありましたが、結果として、この実行委員制度が、大きなターニングポイントになりました。
夜、実行委員だった子供たちが「いろいろあって本当に大変だったけれど実行委員をやってよかった」「自分たちが考えたものが全部できてよかった」と言いに来てくれたこと。
また、次に発足した実行委員会で、新しい子どもたちも含め、9名が立候補してくれたこと。
今日の実行委員をみて「大変そうだけど楽しそうだからやってみたい」とイメージできた子。
人を楽しませる、みんなをまとめることはすごく大変だけど、充実している感じや、自分たちが運営できる楽しさや喜びを子供なりに感じてもらえたのかもしれません。
また、今日何人もの子が「泣く」という感情表現をしたことで、もやもやが吐き出せすっきりしたり、自分で立ち直る方法をみつけたり、お互いに励ましあったりする、という場面がたくさんありました。
思うようにならないもどかしさに「もう帰りたい」と主張する子に、昨日、お母さんに会いたいと泣いた子が「ぼくも帰りたかったけれど、一晩寝たら大丈夫になったよ。1年生の女の子だってがんばってるんだから、がんばろうよ」と話しかける子。
「テレビが見たい、ゲームをやりたい。できないからもう何もやりたくない」という子に、
「そんなの僕だって我慢してるんだよ。テレビがなくたって楽しくできるよ」と諭す子。
「友達ができない。うざい。もうやだ」という子に、「話しかけたら友達なんてすぐできるよ。」と友達の作り方を教える子。「え?なんで友達いないの?自己紹介した時からもうみんな友達じゃん。だから友達だよ」と励ます子。
初めてのキャンプ、テント、飯盒炊飯・・・色々なものを乗り越え、強くなっていくんですね。
昨日泣いてい帰りたいといっていた子が、今日は別の泣いている子を励まし、諭している。
人のせいにするのも逃げるのもやめて、前向きに進もうとしている姿。
私たちスタッフは、そばにいて話をきいているだけですが、1日単位、数時間単位の精神的な成長は、本当にすごいです。
チューチューアイスおやつを食べて、手作りのターザンロープをしたり、薪集め。
【16時30分】
2回目の飯盒炊飯
今日は1合炊きに挑戦。
うちわであおぐ役と薪をくべる役をみんなやりたい。
薪を集めてくる役は疲れるし、あまりやりたくない。
だから、火がついてもすぐに消えてしまいます。
ここの役割分担がどのように変化していくか、もしかしたら最後まで変化していかないのか・・・見守っていきたいと思います。
【18時 夕飯】
今日のごはんはシンがけっこうある固めのごはんでした(笑)
野菜たくさんのポトフとサバイバル焼きも、おいしくいただきました。
飯盒と食器を洗い、入浴。
【19時30分】
今日はずっとできなかった「天体観測」ができました。
大きな天体望遠鏡で「月」「土星」「星」をみんなで見ました。
「感動~!!!」「超すげぇ」「きれいーー」
(今日から合流した子に)「今日これてよかったね。こんな最高の星見れないもんね」
「ホントだよ。俺、今日これてサイコーだよ」
●荷物整理
●今日一番がんばったことの寄せ書き
●わんぱくクッキングパーティ実行委員立候補
今日は9人の立候補がありました。
前述したように
「今日実行委員をやってよかった。いろいろあって大変だったけれどまたやりたい」
「イメージができたから立候補してみたい」など、
新たに、そして再度挑戦しようとしてくれるのが嬉しいです。
どんなわんぱくパーティーにしたいかミーティング。
夜のスタッフミーティングでは、各場面で起きた感情のぶつかりあい、チーム状態の変化について、共有しました。
やりたいことをやる。やりたいといえる。
ほかの人が嫌がることはやらないで、自分のやりたいことをやる。
ほかの人がやりたいことを妨げないで、自分のやりたいことをやる。
ほかの人がやりたいことを一緒にやってみたり、自分のやりたいことに巻き込んでみたりする。
まだまだ声が出ていません。
メリハリをつけることももっとできるはず。
明日はまたどんなことがおきるか、どれだけ変化・成長していくのか。
明日は、場所を変えての一日になります。楽しみです。