2011.11.20

オーストラリアサザランド研修 その6

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11月19日 35度。真夏日。
日本ほど湿度が高くないものの、チリチリ焼けるような痛みがともなう日差しです。

街中では日本車を結構みかけますが、日本車の割合は約半数(53%)だとか。(いつのデータか定かではない)

シドニーは都心部でありながら、緑が豊富な地域で、聞くところによると、自分の家の気を勝手に切れないそうです。
市に申し込み、チェックを受け、OKなら切ってもよい。
ただし、ジャカランダ(紫の綺麗な花をつけます)、ミモザ、ユーカリといった自分の国の木に対しては厳しいので、なかなか切れないとか・・・。
緑を大切にするとはいえ、すごい制度です。

今日は自由研修。
せっかくなので、アルコールが呑めないのでまったく興味のないワインについて、勉強することにしました。
シドニーから173キロ離れたブドウ畑&ワイナリー「ハンター・ヴァレー」まで車で2時間弱。

知識ゼロの私でもわかりやすいガイドさんの説明と、同行していただいたメンバーがワインソムリエとチーズプロフェッショナルの資格をもっている方だったので、本当に楽しく学べる1日となりました。

テイスティングは、小難しく考えず、くるくる回して空気と混ぜ匂いを嗅ぐ、色を見る、味わう・・・で好きならOK、苦手ならパス。
「人を好きになる時も、自分の好みで選ぶでしょ? だから、人の事を気にしないで、自分が好きかどうかで選べばいい」と言われてなんだか楽しくなりました♪♪
・・だってワインって難しくて薀蓄語れないと飲んじゃいけない感じがして(-_-;)
5つのワイナリーを回った中で、自分が好きだな~と思ったワインを2本選びました。

1月の終わりから2月初旬までの間にブドウを採取しますが、時間は朝4時か5時~9時30分まで。
この時期の天敵は「雨」。
雨が降ると、虫が入るし、ブドウのジュース(果汁)の品質が落ちるそうです。
食べるブドウより実が小さいんですね。
ワーキングホリデーの人たちが1日40ドル程度でお手伝いするそうですが、主な仕事はブドウを運ぶ力仕事。ほとんどが機械摘みで、人の手ではほとんどとらないそうです。

ワインを寝かす樽はフランス製がナンバー1。4年~10年大切に使います。

ワイン初心者&素人の私が、最も感動したのは「ブドウ畑には必ずバラがある」事。
ローズとブドウには同じ虫がつくので、ローズを見て、虫の状況を判断するために、これはワイナリーの決まりなのだそうです。
なんでブドウ畑には必ずバラが植えられているんだろう、と思っていたので、へぇへぇへぇ~(古い・・・)の連続でした。

ハンター・ヴァレーには、リタイアされた後、シドニー都内の家を売り、広い家に引っ越される方も多いようです。

そういえば・・・オーストラリア(シドニー?)は、求職中であれば、条件をクリアすれば、期限なく国から支援金という名の失業給付金がもらえるそうです。
極端な例えだと思いますが、たとえば、シングルマザーは色々補助も多く、普通の家庭は公立に入れるところ、私立の学校に入れる人もいるとか。
私たちをワイナリーに案内してくれたドライバー兼ガイドのジャックさんの友人は、4人家族で毎月2500ドル(約20万円)をもう何十年ももらっていると言ってました(すごい制度だ・・・)
でも、それではシドニーでは生活できない。それほど物価が高いとも。

もし物価が安ければ、たいてい17時で仕事を終了する気質なので(お客さんがいても人通りが激しくても、ホントにお店閉まります。日本では考えられない光景・・・)、ずっと求職中になってしまう恐れもあるのかも・・・?!

以下、同行したワインに詳しいメンバーの方が作ってくださった資料より・・・。
○オーストラリアのワインの歴史
オーストラリアにブドウが初めて上陸したのは、1788年にイギリス人アーサー・フィリップ大佐が入植したとき。1825年にニュー・サウス・ウェールズ州のハンター・ヴァレーに最初の本格的なブドウ畑が開かれた。

○世界における地位
これまで220年余りのワイン造りの歴史において、政府による奨励策が功を奏し、1990年代半ばから、ブドウの栽培面積、ワイン生産量ともに急速に増加し、2001年にはワイン生産量で世界第6位の地位を占めるまでに至った。現在では、世界第4位のワイン輸出国(主な輸出先はイギリス)でもある。

○ワイン産業の特徴
オーストラリア・ワイン産業の特徴の一つは、近代的なブドウ栽培技術と醸造技術に関する研究・教育機関が発達していること。ここで学んだ優秀な醸造家の多くが、オーストラリアでの収穫と仕込みの後、季節が逆の北半球のワイナリーで収穫と仕込みを行うことから、フライング・ワイン・メーカーという言葉が生まれた。栽培の分野でも、ブドウ畑の条件に応じてブドウ樹の仕立て方を調整するキャノピー・マネジメント(葉で光の量を調節すること)研究に定評がある。

○Hunter Valley
地勢はハンター川とつながったロワー・ハンター(適度な斜面の広大な丘陵地)とアッパー・ハンター(川の近く 肥沃な黒沈泥ローム土)がある。気候は温暖からやや暑いまで。熟成度が早く進むセミヨンと、ソフトでコクのあるシャルドネで有名。

○Hunter Valleyで栽培されているブドウの種類
白ブドウ:シャルドネ、セミヨン、ヴェルデーリョ、ソーヴィニョン・ブラン
黒ブドウ:シラーズが主、カベルネ・ソーヴィニョン、メルロなど

研修の最後に・・・
おかげさまで、今日、41歳の誕生日&17年目の結婚記念日を迎えることができました。

昨年、節目の40歳の誕生日は、夫や友人、両家の家族と共にスペインで迎えることができました。

そして、今年の誕生日は・・・
1年前には想像していなかった大切な父が亡くなり、1年前には知る由もなかった場所、そして新しい仲間の皆さんと迎えることができました。

先のことは何もわからないからこそ、楽しみにわくわくする事、
今、目の前にある自分が出来ることに真摯に取り組む事、
人とのご縁を大切にさせていただく事を痛感しました。

私も、今回研修でご一緒させていただいた皆さんのような、家族、仕事、地域、社会貢献・・・と全方位に楽しんで活躍できる素敵な歳の重ね方をしたいと切に思いました。
本当に素敵な出会いと機会に感謝します。

そして、いつも自分を支えてくださっている両親や夫、大切な友人・・・まわりの人々すべてに感謝したいと思います。
いつもありがとうございます。
私ができるすべてで皆さんに、そして、まだ出会えていない色々な人にお返ししていきたいと思います。
これからも引き続き、末永くよろしくお願いします♪♪♪

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